「安売り」から脱却!スーパーマーケットが狙うべきは「ニーズ」ではなく「ウォンツ」

顧客ニーズを追いかけるほど、安さと利便性だけの価格競争に巻き込まれていきます。
お腹を満たすニーズではなく、その先にある欲求に訴えてこそ、安売りせずに選ばれる店になれます。
本コラムでは、必要とされる店から欲しがられる店への転換に向けて、ウォンツに訴える売場づくりの考え方を解説します。
1. 「ニーズ」を追うと、価格競争から抜け出せない
ビジネスでは「顧客ニーズを探ろう」とよく言われますが、これこそが安売り合戦の入り口です。
スーパーにおいて「ニーズ」を追求しすぎると、必然的に「安さ」と「利便性」だけの勝負になってしまいます。
分かりやすい例が自動車です。
〈ニーズ(必要性)〉
・目的地まで移動したい
・荷物を運びたい
〈ウォンツ(欲求)〉
・運転を楽しみたい
・周囲から羨ましがられたい
・家族との思い出を作りたい
単に「移動手段」というニーズを満たすだけなら、中古の軽自動車や安価なコンパクトカーで十分です。
むしろ、維持費が安く燃費も良い車の方が、機能的には優れている場合も多いでしょう。
しかし実際には、維持費も高く不便なこともある高級スポーツカーや大型SUVが、はるかに高値で売れています。
それは、所有することで得られる「ステータス」や「高揚感」といったウォンツ(欲求)を刺激しているからです。

2. スーパーにおける「ウォンツ」商品の具体例
稼げないお店は、「お腹を満たす」というニーズだけを考えていますが、稼げるお店は、お客さまの「欲求」に訴える商品を揃えています。
•「時短」の先にある「自分時間」への欲求
単なるカット野菜(ニーズ:調理の手間を省く)ではなく、「プロの味付け済みミールキット」を販売。
これにより、
「忙しくても、家族に手料理の温かさを伝えたい」
「余った時間でゆっくりコーヒーを飲みたい」という欲求を刺激します。
•「健康」の先にある「理想の自分」への欲求
普通の鶏肉ではなく、特定の飼料で育った「高タンパク・低脂質な銘柄鶏」を提案。
「いつまでも若々しくいたい」
「筋トレの成果を無駄にしたくない」という自己実現の欲求に応えます。
•「日常」の先にある「非日常の贅沢」への欲求
100円の板チョコではなく、 1粒300円のクラフトチョコレート。
「甘いものが食べたい」というニーズを超えて、
「一日の終わりに自分を最高に労いたい」という報酬欲求を満たします。
3. 「真のマーケティング」で利益を最大化する
顧客の欲求を言語化し、自社の商品・サービスに落とし込んで伝えるプロセスを誰でも簡単に実践できるのが「真のマーケティング」です。
〈欲求を刺激する〉
「安いから買う」ではなく「欲しいから買う」状態を作る。
〈ライバルと差をつける〉
スペックや価格の競争を脱し、独自の価値で選ばれる。
〈売上を伸ばす〉
安売りせずに買ってもらうことで、悩みを一気に解決する。
「安売りせずに買ってもらいたい」と願うなら、今こそ「必要とされる店」から「欲しがられる店」への転換を目指しましょう。
あなたの売場で、お客様のどんな「欲求」を刺激できるかを考えて、具体的な提案をしてみませんか?
きっと、思わぬ反応(結果)が現れるはずです。











