スーパーの業務改善入門

2019年06月03日

そもそも、その仕事まだ続けますか?

生産性を考えるとき、重要なことは、ムダなことは勿論のこと、大して役に立たないことを完全に止めることです。
役に立たないということは、「お客や従業員にとって…」という意味です。

ルーティンで遣っている、日々当たり前にやっている作業や業務。
何の生産性も無いこと。
意味もなく、遣り続けていること。
言い訳で後に、意味づけをしていること。

逆に、「お客の喜ぶこと」「従業員の喜ぶこと」に、時間を使うべきです。そのほうが、仕事は断然楽しいものになります。そして、生産性が確実にアップします。

業務改善で重要なことは、このように、「無くすこと」と、「減らすこと」を考えることが重要です。
そして、それらが片付いたら、また、遣る余裕があったら、すぐに、「増やすこと」を考えるべきです。


■ ムダな会議を遣っていないか

次にやることを決めるなど、将来の生産性を上げるための、意思決定をするための手段が会議です。

決して、社長や経営幹部の鬱憤晴らしの場であってはいけません。
そして、単なる報告会であってはいけません。

方法としても、直接話すという今までの方法もありますが、WEB環境を使ってやることも出来ます。しかも無料です。
参加者が移動する時間も削減できます。その分、議題の中身を精査し、自分の意見をまとめることに時間を使うことも出来るようになります。

要するに、参加者全員が、前準備をしっかりして、会議を行うことで、『会議の生産性』は、飛躍的に伸びることになります。

イノベーションを起こすような、アイデアが生まれるかもしれません。


■ 役に立たない販売計画書を作っていないか

言うまでもなく、計画書の厚みは関係ありません。薄いにこしたことはありません。

バイヤーからの情報よりも、「売場をどう作るか?」に重点を置くべきです。
“販売”計画書なのですから、データ伝達書ではいけません。

分かりやすく言うと、「お客が悦んでくれて」お買上に繋がる売場づくりです。新記録をつくることが出来るような売場づくりです。
成果を最大化するという意味で、『売場展開計画』であるべきです。

そのためには、『売場づくりの4P』の出来が、重要となります。
① 何を売るか?
② 何処で売るか?
③ プロモーション計画は、どこまでやるか?
④ 幾らで売るか?(商品価値をどう謳うか、伝えるか?)(安売りしない⁉)
という、基本的なことが、十分に理解できるようになっているか、が重要です。
そして、「なぜ、やるか」を理解してもらうことです。

※「売場づくりの4P」は、サミットリテイリングセンターの他の記事を参考にして下さい。


■ お金を捨てる作業を遣っていないか

私は、業務改善のコンサルティングを行う時、必ず現場をくまなく回ります。

それは、現場、現実、現時、現物という様に、今起こっている事実を知るためです。
そして、
「おそらく、こういうことだろうな…」
「こうなるだろうな…」
という、自分なりの仮説を立てるためです。

そこを理解できなければ、業務改善のコンサルティングは、出来ません。
このことは、経営者にも言えることです。
ここをどの様に観察できるかが、ビジネスから得られる成果を大きく変えることになるのです。

多くの現場を診て来ましたが、ムダは山積みです。
前向きに考えて、多くの成果を得られる資産が、そこには、確実に有るということになります。

一例ですが、写真は、見切り商品です。



たったこの一つの現実の中には、生産性を飛躍的に伸ばすことの出来る方法が隠れています。

改善を加えれば、
① 大幅に人時を削減できる
② 商品ロスを大幅に削減できる
③ 商品の鮮度を上げることが出来る
④ 発注業務のスキルを上げることが出来る
⑤ お客の信用を高めることが出来る
⑥ 人件費を削減できる
⑦ 付加価値業務をやる時間が出来る
⑧ リーダーのマネジメント能力を高めることが出来る
などです。

たった一つの現実の観察と改善で、大幅に生産性を高めることが出来るのです。


「ジリ貧、赤字、生産性が低い」という様に感じている会社は、
絶対に、業務改善に取り掛かるべきです。
「従業員の幸せのために」
「お客の幸せのために」
そして、
「会社の成長のために」
です。



サミットリテイリングセンターが、自信を持ってお手伝いいたします。
お気軽に、ご質問など、お問い合わせください。



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