スーパーの業務改善入門

2019年06月06日

結果を出すためには、「聞く」のが一番⁉ その2

過日、クライアントの新規出店計画の打ち合わせでした。
店舗デザイナーと業務改善コンサルタントのジョイントベンチャーです。



結果は、2時間程度の打ち合わせで、レイアウト完成まで、80%程度のところまで完成することが出来ました。
クライアントの新規出店の成功のために、デザイナーとコンサルタントで、共にアイデアを出し合い、良い結果に繋げることが出来ました。

この様な結果を出せたことの一番の主因は、オーナーが私たちに「聞く」という選択肢を選んでくれたからです。
ここに、成功をするための、『リーダーの仕事のやり方』で大きなヒントがあります。

今回のジョイントベンチャーによって、デザイン性、オペレーション力双方の完成度は勿論のこと、設計時間、そして、開店に掛かるイニシャルコスト、開店後のランニングコスト共に、大幅に節約ができるようになります。

特に、オペレーションに関わるレイアウトの出来が悪ければ、開店後、日々ムダなコストを生み続けることになるのです。


■ 「思いを持って聞く」ことで、結果が大きく変わる

聞くと言っても、一方的に受け身で聞くということではありません。

「こうしたい」と言う意思を持った聞き方が出来れば、得られる成果が拡大します。
今回のクライアントも、お店に対する思いを強く持っています。
ですから、小さなことでも、気になることはハッキリ聞いてきます。

それに対して、その道のプロが、最善の答えを導き出すために知恵を絞りだすのです。
実際やっていて、シナジー(相乗効果)も多く生まれて来ます。

思いを持って聞くと、聞かれた方の脳みそは、俄然働きが良くなってきます。
これまで、思いもつかなかったようなアイデアも生まれて来ます。


■ ソフトにお金を掛けることを学ぶ

新店や改装店をオープンするときに、金融機関からお金を借りて、開店する企業がほとんどです。建築関係、設備、什器備品など、スーパーマーケットという業態は、ハード面に多くのお金が必要になります。

今回のクライアントのケースの様に、ソフト面にお金と時間を掛けることをすれば、開店後のリターンが大きく変わってきます。

お店の設備は、開店の時が一番良い状態です。
しかし、開店後磨きを掛けて良くなっていくのは、売場づくりやオペレーションなどのソフト面です。

会社の成長のためには、ここを強くイメージすることが重要です。
そのための時間とお金の投資をケチっては、いけません。
ここのところが、店舗と従業員の成長のための重要な投資なのですから…。


■ 聞かなかったための失敗は、傷口が大きい⁉

ハード面だけに気を取られ、失敗している事例も、私は多く知っています。

数万円のことは、社内でもうるさいくせに、数億円の投資になってくれば、気が大きくなってしまう人もいます。人として、分からなくもありません。

しかし、ハード面だけを考えて投資をして、実際に非常に大きな失敗をしてしまったオーナーを多く知っています。昔の様に、お店が新しくなっただけで、成功することは、もうありません。

投資のうちの数百万円を、社員の教育やコンサルティングなど、ソフト面に投資をすることをすることを考えるべきです。
先述したように、開店後の結果(リターン)を拡大することに焦点を置くことです。

うまく遣っている人やプロフェッショナルに聞くことです。それが、成功のための近道です。
今回の事例は、それを、私たちにも教えてくれています。



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