スーパーの業務改善入門

2019年09月02日

業務改善の目的は、『稼げる会社』にすること‼

スーパーマーケットの多く企業では、生産性が低いと言えます。

生産性が低いということは、会社の営業利益率が低いことや、従業員の報酬が低いこととも直結します。

サミットリテイリングセンターの業務改善の目的は、その生産性をアップすることにあり、結果的に営業利益率を高めます。

ですから、単純に人手を削ることや、経費を削ることを意味するものではありません。
私は、正しい『仕事のやり方』を教えていると考えています。

生産性が低い会社は、過去から『やり方』を繰り返しています。
その中には、良いやり方もあれば、とんでもない非効率なものもあります。


■ 真の目的

業務改善は、
「お客様に、より良い商品(サービス)を提供し続ける」ために、効率的な仕組みや、組織を作り上げることが、真の目的になります。

お客様の満足や支持を得て、会社の利益と従業員の報酬を大きくするための活動全般のことです。

業務改善と聞いて、ケチケチ経営をして、人件費や各種の経費を減らすことと考えている人もいると思います。
勿論、無駄な作業や工数は減らすべきですが、よく巷でいわれるリストラの単なる人減らしのことではありません。

お客の満足を実現し、営業利益を拡大するために、「遣るべきことをやる」ためのものです。


■ 中長期の視点

正しい業務改善は、短期の視点ではなく、会社の継続と発展という長期の視点で考えるべきものです。
言い方を変えれば、『人と組織の生産性の向上』と、『お客様に提供する商品やサービスを進化し続ける』ための活動全般のこととも言えるでしょう。

とは言え、目の前で起こっている活動理中で、『お客のためにならないもの』や『従業員の成長に役に立たないもの』などは、できるだけ早く、現場から取り除くべきものもあります。

しかし、コンセプトや戦略、従業員の成長などという重要課題は、ある程度のスピードも必要ですが、中長期の目標設定で計画を立て、じっくり且つ、確実に取り組むべきものでしょう。


■ 商品やサービスがお客様の期待を超えるには

競争環境が厳しくなっている現在重要なことは、独自の商品やサービスの継続的提供を念頭に置く必要があります。

お客の顕在ニーズを補うだけでは、ドラックストアなどの低価格攻勢に対して、中小零細資本のスーパーマーケットは、勝ち残ってはいけません。

ベンダーが提案してくれる商品だけに留まらず、独自ルートでの商品開発が必要です。

例えば鮮度抜群の地場野菜や鮮魚などは勿論、出来立て惣菜や美味しい寿司など、自店での商品開発が、今後の競争上の優位性を確立することになってきます。

また、「笑顔で挨拶できる」従業員の教育と訓練なども、とても重要なことです。


■ やり方を変える


結果を変える為には、当然のことながら、今までの現場のやり方を大幅に変える必要があります。
ポイントは2つあります。『止めること』と『変えること』です。

新しくやることを決める。
その為には、新しい行動を起こさなければならなくなります。
その為には、全体として時間が足りなくなる場合もあります。
その為には、何か作業を止めなければなりません。
その為には、『止める作業』と『止めない作業』に仕分けします。
その為には、社内の誰かにその業務を任せるか、外注にします。
そして、もう一つは、効率の悪いやり方を、『効率の良いやり方』に変える要があります。時間をベースにして、もっと早く、楽に、簡単に、出来る方法(手順、段取り、道具など)に変更することです。

このように現状の一連のプロセスの見直しと変更を定期的に行ない、スタンダード・レベル(標準値)を徐々に向上させます。


■ 目的と職責を正しく理解して行動をとる

目的(目標)が決まれば、それを合理的、効率的に実行するための役割(機能)分担と、時にはチームメンバーを適材適所で配置しなおす必要があります。
限られたメンバーで、効率よく、スピードをもって目的(目標)を達成するためです。

また、職位、職責において、主体業務を、責任を持って遂行するリーダーシップを発揮することも非常に重要です。

現場での一例ですが、
・何時も忙しそうに、商品補充をしている店長
・売り場の商品の食べ方、使い方を知らない担当責任者
・簡単な補充や商品加工しか出来ない、10年も勤めているベテランのパート社員
などは、よく見受けられる光景です。

「日本人の多くは、勤勉で向上心を強く持っている」といわれます。
「部下を今の実力だけで見ている限り、それだけの実力で終わります。本来出来るはずのレベルまで訓練すれば、本来出来るはずのレベルまで登って行く」のです。

リーダーは、このことを正しく理解して、自分の時間を、生産的に使わなくてはいけません。



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