スーパーの業務改善入門

2008年06月06日

レジ部門の業務改善(1)

「レジのことは、全然分からない」とか、
「レジのことは、レジ・チーフに任せている」という企業(店舗)が意外に多くあります。

これを権限委譲と勘違いしてはいけません。ただの野放し状態です。店長によっては、女性が殆んどであるレジ部門に、あまり近づきたくないという店長も少なくありません。

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しかし、普通、スーパーマーケットでのレジ部門の人時と頭数は、全部門(店舗全体)のうちで一番多いのです。
この部門の人時管理(人件費管理)の良し悪しは、店舗や会社の営業利益に大きな影響があります。
管理が悪ければ、大きなロスが垂れ流しになってしまいます。
また、お客様へのサービスレベルにも影響することは、言うまでもありません。


サービスの質の向上とローコスト・オペレーション



生産部門と同じようにレジ部門も例外なく、日々の改善が必要であることはいうまでもありません。
  
大きく分けて、
 1.サービスの質の向上 = 上げる、人時増やす方向
 2.ローコスト・オペレーションの推進 = 下げる、人時減らす方向
です。

お分かりのように、一見相反する行動のようにもとれますが、同時に優先順位をつけて、継続的改善を行なえば、効果はとても大きなものとなります。

例えば、人時管理については、
 1.日別、月別の投入人時について、総枠で減らす方向、
 2.人時予算の総枠は今までと同じに設定し、
   『サービスの質の向上』のための教育や訓練の時間(人時)の比率を上げる

というように、企業や店舗によって、戦略は分かれることになります。


無駄な人時投入



レジの投入人時は、多ければ良いというものでもありません。曜日別(日別)・時間帯別に、適切なレジ台数を割り出し稼動させなくてはなりません。

必要以上に多くのレジを開放し、レジ社員が多すぎて、社員同士お喋りをしてしまっている光景も良く見掛けます。これは、お客様から見た場合、お店のイメージダウンにもなってしまいます。

お客様をレジでの精算で長い時間お待たせすることは、良くありません。しかし、無秩序な稼働台数設定では、人時ロスの山になってしまい、店舗の収益を圧迫してしまいます。


業務プロセスの見直し



『正確に、迅速に、そして笑顔を添えて』がレジのモットーです。このことがより向上するためにも、お客様の立場に立った日々の改善の積み重ねが重要です。

レジ部門も、一寸したアイデアで、改善できることが沢山あります。
今までのルールや行動で良しとするのではなく、「もっと良い方法があるのでは?」と日々疑問を持って行動しましょう。今、現場で起こっている事実を改善意識を持って良く観察すれば、今まで気付いていないことが、沢山見つかるはずです。

小さなことでも、妥協せず一つ一つの作業のやり方や仕組みを変えていきましょう。

            ・・・・つづく・・・・



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