スーパーマーケットの業務改善事例(西日本)

2015年06月25日

スーパーマーケット(リージョナル・チェーン)の青果部門の営業利益アップ事例

基本情報

■プラン
業務改善全般(主にスーパーの青果売り場の営業利益向上)
■料金
個人で立ち上げたばかりの頃の仕事だったため、特別料金の20万円/月
■期間
4年間
商品陳列

西日本にて20店舗以上あるスーパーマーケット(チェーン店)で、青果売り場の営業利益を向上させたコンサルティングの事例をご紹介していきます。

スーパーマーケットの強みと問題点

まずは、社長や専務と面談させていただき、スーパーマーケット全体の現状確認や改善したい部分の洗出しを行わせていただきました。すると、青果売り場の生産性が悪く、こちらの部門のみ4~5年程度の赤字が続いている現状が見えてきました。
その後、実地調査のために主要店舗をまわり、実地確認と調査を行い、レポートを作成いたしました。そこで分かったことは、スーパーマーケットのコンセプトをしっかりと持っており、上場企業も見学に来るようなしっかりとした売り場を持っていること、また、商品開発力や仕入れ力もかなり強いということでした。

青果売り場の現場最適化を実施

他社との競争に勝てる素晴らしい武器を持っているのですが、何よりも問題があったのが青果売り場の在庫状況でした。特に過剰在庫となってしまっていることがあり、それによって余剰分の値引き処理に時間を取られたりすることもありました。
作業者の業務スキルも高いものではありませんでしたので、当たり前のことですが、両手で作業する、カートなどを安全に早く使うための訓練、リーダーが作業指示書を作成し作業者の無駄を削減する、など業務スキルを見直していきました。

過剰在庫の整理にも着手いたしました。物流の仕組みとしては、物流センターもある大規模な会社だったため、市場から物流センターへ、そこから各店舗へ配送されるというものでした。
問題点としては、これまで物流センターを通すことが当たり前になっており、せっかくの鮮度が良い商品がセンターで滞ってしまうこともあった点です。
そこで、トラックが産地や店舗から、直接各店舗へ届けられるシステムを作っていきました。物流センターを通さないので、人の手に触れることも少なく、作業工数も少ない分コストがかからないというメリットもあります。これによって、今まで午後に店舗に着いていた商品が、早朝に着くようになり、朝のパート従業員が効率的に仕事を進めることができるようになり、作業が滞りなく進むようになりました。また、時間の余裕ができたことで、ポップの制作やメニュー開発の時間を増やすことが出来ました。
お客様にとっては、新鮮なものが手元に届く、働くスタッフにとっては楽に作業できるという現場最適化の視点で、上手く回っていなかった部分を改善していきました。

また新商品として、今は珍しくありませんが、すぐに食べられるカットフルーツを充実させ、「食べきり・使い切り」ができる商品の幅を広げていきました。

【改善前:過剰在庫や品質劣化品】

過剰在庫 品質劣化品

【改善後:商品陳列】

商品陳列 商品陳列

4年間のコンサルティングの結果

店舗別に損益を出し、小売店も赤字の幅が狭まってきました。部門利益では大幅な黒字です。全体的には2年ほどで黒字化し、3年目の決算で3億円の営業利益ベースで改善になりました。

今回のコンサルティング費用については、今までの先生の中ではダントツでリーズナブルだったと言われております。個人で立ち上げたばかりでしたので、特別料金の月20万円でお受けさせていただきました。現在と比べると破格の料金設定で、成果もしっかりと出させていただきましたので、お客様も大変喜ばれておりました。

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