スーパーマーケットの業務改善事例(西日本)
2015年08月04日
売上げをあげるスーパーマーケットの仕組み作り
基本情報
- ■プラン
- 業務改善全般(スーパーマーケットの仕組み作り)
- ■料金
- 月に1度の訪問で10万円
- ■期間
- 3年間
依頼を受けたスーパーマーケットの状況
西日本で30店舗ほどチェーン展開するスーパーマーケットの業務改善(スーパーマーケットの仕組み作り)を行わせていただいた事例です。店舗数が多いにも関わらず、店舗を任されたチーフがそれぞれのやり方で仕事を進めており、全体に標準化したルールがない状態で、在庫の管理や鮮度レベルの維持にも問題がありました。
仕組み作りを徹底するためにとった方法
元々、本部にバイヤーやスーパーバイザーがいる会社でしたので、まずは過剰な在庫の削減から始め、細かい事も含めて、今までのやり方を変えてもらうように指導しました。基本的な定位置管理もままならない状態でしたので、作業動作訓練やカートの効率的な使用についても見直すとともに、作業指示書や作業計画書の活用についても徹底しました。
- 既存店、新店も含めてレイアウトの変更(バックルームも含めて)
- 棚割り変更とデータ活用
- 売り場作りの教育と実地指導
- 陳列演出の技術向上
- スーパーバイザーの指導法を徹底
スーパーマーケットで実践した具体的な内容
オリジナル商品や定番アイテムに関しても、今までのやり方を変えてもらいました。例えばカットフルーツです。コンサルを担当していた当時は、年間を通してスイカやパイナップルを切った状態で販売するやり方は、都心部の駅前で少しずつ見られるようになった程度で、地方で同じような仕組みを取り入れても売れないという概念があった時代でした。
また、社長や部長、チーフを男性が務めることが多い業界なので、主婦目線での考え方が欠けていました。
パインやスイカを切るとゴミがたくさん出ます。水分を多く含んでいるので重く、ニオイも気になるところです。そういった部分を解消することで、商品に「価値」をつけていきます。これからは顧客の情緒に訴えられるような「機能性」や「楽しい・おもしろい」といった要素も必要であることを指導しました。
業務改善の効果
在庫管理に関しては、これまでスーパーバイザーが個人の主観で店回りをしていましたが、チェック表を使用し、公正に対応できるように仕組み作りを行いました。これによって劣っている部分を重点的に教育できるようにもなりました。
売上比は青果部門で105%でした。特にトマトは5月に高糖度のものが出てくるので、売り方を変えることで粗利も大幅にアップさせ、全店では170%を達成しました。これも各店舗に標準化させたルールを設け、スーパーマーケットの仕組み作りを徹底した結果です。