スーパーマーケットの業務改善事例(関西)
2015年09月14日
様々な手法で行ったスーパーの業務改善
基本情報
- ■プラン
- スーパーの業務改善全般
- ■料金
- 40万円/月
- ■期間
- 4年半
業務改善を依頼されたきっかけ
今回、業務改善のためにコンサルティングを行ったスーパーは単独店で、オープンから数年後に依頼を受けました。元々はオーナーの方が脱サラされて、精肉店を3店舗、経営していました。スーパーの中に出店している店舗もあり、その流れで自社でもスーパーの経営を展開したのですが、経験がないため苦戦していたようです。従業員は50名ほどの規模でした。
まずは、店長からアルバイトまで全スタッフの社員教育からはじめて、スーパーに関するありとあらゆることを1から教えていく形になりました。とにかくやることがたくさんあったので、週に1度はお店に通いました。期間は4年半で、料金は月に40万円でした。
スーパーを経営する上で必要な手法を教える
単独店ということで直接指導できる環境でしたので、業務改善のための密着したコンサルティングを進めました。
まずは、店舗コンセプトや営業戦略の見直しです。他にも同時進行で進めなければいけないことがたくさんありました。販売計画に人事考課制度、さらに予算管理など次々と着手していきました。
業務改善を進める中で、まず目についたのはレジのシフト表です。これまではチーフの勘で組んでいたようで、暇なスタッフがボーッと立っていることも珍しくありませんでした。そこで、曜日や時間別に調整し無駄をなくしました。これによって月に40万円ほど人件費の削減に成功しました。
山積みの問題をひとつずつ整理する
今となっては笑い話ですが、統率がとれていないことが原因の事件がありました。節分の時に巻き寿司の売れ行きが良く、それ自体は嬉しいことなのですが、店長が炊く米の分量を予測できず、夕方を前に足りなくなり、他店にお米を借りに走るといった珍事もあったほどです。
他にも在庫過多の状態が続いていたり、惣菜も計画なしに作るためロスが多かったりと問題はたくさんありました。また、生鮮食品の鮮度も悪かったため、ひとつずつ手法を変えながら業務改善のためのコンサルにあたりました。
営業時間が夜の12時までと、比較的遅くまで開いているスーパーで、幸いにも問屋の物流センターが近所にあったため、これまでは昼過ぎの納品だったところを、夕方から夜間に変更してもらいました。これにより、アルバイトスタッフが夜間の保安も兼ねて品出しができるため、一石二鳥になりました。
様々な手法で業務改善を行った結果
業務改善を行った結果、競合が10社ほどあるエリアにも関わらず、他店が視察にくるほどの地域一番店へと成長し、当初14億円の売上を18億程度まで伸ばしました。粗利は精肉が35%と平均より高い状態でしたが、それ以外は業界からみて2~3%低い状態でした。これも様々な手法の業務改善を通して、平均以上の数字まで引き上げました。
スタッフの働き方にも変化が見られ、これまでは統率もなく個人プレーが目立ちましたが、リーダーを中心にお客様が一番と考えられるまとまりのあるチームになりました。