スーパーマーケットの業務改善事例(関西)

2015年10月29日

作業指示書を作成して作業効率を上げる

基本情報

■プラン
作業指示書を活用した作業改善
■料金
月10万円

スーパー経営の悩み 人件費の削減

作業指示書についてお話させていただきます。多くのスーパーでは作業指示書を使用していないケースが見られますが、作業指示書を作成してしっかりと活用することで、人件費の削減や人時売上高の向上につながります。

【作業指示書のサンプル(青果部門)と加工指示書のサンプル(惣菜部門)】

作業指示書サンプル(青果)   加工指示書(惣菜)

今回は、作業指示書をまったく使ったことのない関西のスーパーをコンサルティングした事例をご紹介します。作業改善前は効率の悪い働き方で、開店時間までに品出しが終わっていないような状態でした。

実際には以下のような流れで、改善を進めていきました。

【改善の流れ】
1、個別調査の実施
まず、部門リーダーやアルバイトに対して1対1で個別の調査を行いました。ストップウォッチとクリップボードを持った調査員が、作業にかかる時間を計測し、移動時間や電話、トイレにかかる時間など細かい部分まで洗い出します。

2、調査結果を基に作業指示書を作成
作業改善に向けて作業指示書を作成し、無駄な時間を見直します。

3、作業指示書の活用
作業指示書の使用方法を伝え、実際に運用します。部門リーダーは作業指示書を作成することで指示を円滑にすることができますし、アルバイトスタッフも作業指示書を確認することで作業をスムーズに進めることができます。

【改善結果】
改善から2週間後に再調査を行いました。その結果、補充作業と加工作業を合わせた回数削減率が47.6%、時間削減率が12.4%となりました。具体的には、今まで「32時間10分」かかっていた作業時間が「28時間50分」まで短縮しました。

作業の改善結果

全国的に見ても、多くのスーパーは作業指示書を作成していません。しかし、経費の中で断トツに高い人件費を1から多いときには2割程度も抑えることができるため、作業指示書で働き方を改善することは大きな利益につながります。

様々な作業指示書を活用

具体的な改善をするにあたり、補充指示書に加工指示書、陳列指示書、売価変更指示書、ポップ作成指示書など、様々な作業指示書を作成して、現場の働き方を見直していきます。

例えば、開店時の品出しですと、スーパーには野菜や果物など昨日の残りがオープンケースに残っている売り場と、刺身や総菜などゼロから始めなければならない売り場があります。これまでは自分たちのルールで作業が進められていたため、効率の悪い部分が見受けられましたが、作業指示書を作成してそれを基に作業をすることで、時間に余裕ができ品出しが営業時間に間に合わないこともなくなりました。
さらに、捻出した時間をチーフがパートスタッフの育成に使うなど、メリットが沢山あります。

総菜の部門に関しても、次に作業する優先順位を示してスタッフで共有することで、無駄な待機時間や口頭での連絡ミスから生じるロスもなくなります。さらに、パック詰めするグラム数やトレーの種類、売価なども一目で把握できるため、作業指示書の作成は大きな効果を生みます。

昨今、消費税やアルバイトの最低賃金も上がる一方です。何も策を施していないと、コストはどんどん膨らんでいきます。そんな中、作業効率を見直すことで人件費削減や人時売上高の向上につなげることができる、弊社の作業指示書は強みです。使用方法を指導した2週間後には効果が見られるため、スーパーマーケットのオーナーや店長から大変喜ばれています。

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