スーパーマーケットの業務改善事例(その他)

2015年12月16日

会議の生産性アップで、スーパーマーケットが変わる! (後編)

基本情報

■プラン
店舗改装

会議の生産性をアップさせるためのお話を3回(前編中編)にわたってご紹介しています。今回の後編では、会議の生産性を上げたことによって、スーパーマーケットの改装計画が大きく変わった事例をご紹介します。

スーパーの命運をかけた改装会議

とある老舗のスーパーでは、施設老朽化に伴い、施設の改装計画が持ち上がりました。売上もずるずる下がっている中、改装計画にスーパーの命運がかかっています。
しかし、スーパーの幹部20人ほどを集めて、開催された店舗改装会議は散々なものでした。店舗改装の責任者の話は「地域住民の構成比は・・・。競合店は・・・。」といったありきたりな話でした。しかも、出席者の手元には、資料が用意されていませんでした。同じく商品部の説明も、コンセプトと戦略の話はなく、ただただ各部門の話に終始しており、会議を通して、一番重要な「お客様にとってはどうか」という話題は一度もでてきませんでした。

従業員アンケートと店舗改装計画

「従業員にアンケートを取ったことはありますか」と、弊社コンサルタントは尋ねました。

「いいえ、取ったことはありません」と現場の責任者が答えました。

「お客様にアンケートを取る前に、まず従業員にアンケートを取ってみてください。アンケートの質問項目は簡単です。今のスーパーの好きなところは何ですか。反対に嫌いなところは何ですか。たったこれだけでいいので、聞いてみてください。」

会議から生まれた「お客様目線での改装計画」

後日、そのアンケートの結果を持ち寄って、会議をしました。すると、今までなかった様々な意見が集まってきました。寄せられた意見をみると、「トイレの照明が暗い。和式が多く、膝が辛い。トイレが古い。」など、トイレに関する意見が多く寄せられました。しかし、担当者に聞くと、元の改装計画にトイレの改装計画は入っていませんでした。

「第一に優先すべきは、お客様にとって何が大切なのか、です。女性の従業員はお客様の目線で、スーパーを見ている貴重な存在です。彼女たちの意見を最優先に、改装計画を見直しましょう。」

この従業員へのアンケートをきっかけに、このスーパーの改装計画は大きく変わっていきました。現在、このスーパーでは、最後の予算とのすり合わせを行っています。

今回の改装計画の会議は、会議のやり方を変えたことで、結果が劇的に変わった良い例です。このように、会議に従業員の意見を取り入れることで、会議が活発化し、様々な意見がでるようになります。

スーパーの業務改善コンサルティングならサミットリテイリングセンターまでご相談ください。

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