スーパーマーケットの業務改善事例(その他)

2015年12月25日

経理の業務改善で営業利益が2倍に向上

基本情報

■プラン
業務改善全般

今回は、営業利益が2倍に改善する経理の業務改善手法をご紹介いたします。

営業利益を2倍にする 経理の業務改善3つのポイント

経理の業務改善のポイントは大きく3つあります。

① 月次決算を期日までに締めること。

② 経理の推移が、月次決算表からわかること。

③ 月次決算で問題点を発見し、改善案を提案できること。

それでは、経理の業務改善手法を一つ一つ詳しくご説明してまいります。

【経理の業務改善】①月次決算を期日までに締める

まず、最も大切なことは、月次決算を期日までに締めることです。

スーパーマーケットによっては、本決算のみで、月次決算をしっかりと把握していない店舗がありますが、これは要注意です。月次決算を把握していなければ、決算全体がどんぶり勘定になってしまい、資金繰りの悪化に気づくことができなくなってしまいます。その結果、銀行から無駄な融資を受けなければならなくなり、負のループにはまってしまいます。

それを防ぐためには、月次決算を期日までに締めることが重要になってきます。しかし、10日までに締めようとするならば、経理と関係各所との連携が必要になります。メーカーや卸業者に遅くとも5日までに請求書を送っていただくように、経理の担当者からお願いをしなければなりません。時には「申し訳ないが、5日を過ぎた場合は、来月の支払いになる」ことを伝え、請求書を必ず5日までにいただけるように環境を整えます。

そして、経理担当者もその前後は予定を空けて、問い合わせには迅速に対応し、10~15日前後に税理士が月次決算を締めることができるように体制を作ります。

【経理の業務改善】②経理の推移が、月次決算表からわかる

税理士が作成する月次決算表にも工夫が必要です。従来、月次決算はその月の決算のみが印刷されている場合が多いですが、弊社では縦軸に月次決算の勘定科目、横軸に毎月の決算がわかるような月次決算表の作成をお願いしています。これを作成することで、毎月の経理の推移がわかり、その店舗が安定しているのか、それとも低迷しているのかがわかるようになります。

【経理の業務改善】③月次決算で問題点を発見し、改善案を提案する

最後に大切なことは、月次決算表から、その店舗の問題点を発見し、改善案を提案することです。具体的には、税理士が作ってくる月次決算表をもとに、経理の担当者、税理士、営業の責任者、弊社のコンサルタントの4者で、その月の報告会と対策会をやります。

これによって、営業と経理のコミュニケーションの改善が期待できます。多くの場合、営業は時には売上や人件費、在庫を度外視して、利益獲得のために企画を優先しがちです。また、経理は日々の収支に固執して、営業の企画の意図が見えないときがあります。そんな対立しがちな両者が、毎月報告会と対策会を共にやることで、営業は経理の考えが、経理は営業の考えがそれぞれわかるようになり、営業利益を捻出する方法に前向きに取り組めるようになります。

業務改善で「本当にクライアントにためになる」経理を

本当にクライアントのためになる経理の業務改善とは何でしょうか。上記の3つに加えて、サミットリテイリングセンターでは、経理の業務改善では、数字の読み方の共有からはじめます。それによって、多くのクライアントでは営業利益が1.5~2倍まで向上しています。時にはクライアントにとって耳の痛いことを申し上げることもございますが、それもすべて「本当にクライアントのためになる」業務改善を目指しているからです。

全力でお店をバックアップいたします。スーパーの業務改善なら、サミットリテイリングセンターまでご用命くださいませ。

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