スーパーマーケットの業務改善事例(西日本)
2016年02月22日
スーパーマーケットの地方単独店の青果部門コンサル事例
基本情報
- ■プラン
- 業務改善全般
今回は西日本にあるスーパーマーケットの青果部門へのコンサル事例です。
そのスーパーの従業員数60~70人です。創業は古く、2代目のオーナーが今は経営をされています。
スーパーマーケットの経営について基本から教えてほしい
弊社にご連絡をいただいたのは、約2年前のこと。「スーパーマーケット経営の基礎からコンサルしてほしい。今までは独自の方法で経営してきたが、限界を感じている」とのことでした。お話を詳しくお伺いすると、「競合店が毎年増えてきており、スーパーマーケットの地域競争が激化している」とのことでした。また、オーナーの展望として、新店も今後展開していきたいとのお話でした。
青果部門の2つの問題点
このスーパーマーケットの青果部門にはじめてお邪魔したときに感じた問題点は2つです。
- 在庫過多
- 生産性が低い従業員
特に、聞き間違えや言い間違えなどのコミュニケーションの行き違いが多く、それが作業時間を延ばしていました。また、売り場で値付けなども行われており、品物の運搬など余計な時間がかかっていました。それらの問題点を細かくコンサルしていきました。
青果部門の2つの改善案
上記の抱えていた問題点に対して、2つの改善案を提案いたしました。
- 作業指示書の導入
- カートを用いた補充作業の徹底
まず、1つ目に作業指示書を導入しました。作業指示書とは、優先順位とともに、品名や加工形態、数量や産地などをまとめた一覧表です。作業指示書を導入することで、仕事の優先順位を従業員が共有することができます。それによって、本当に急ぐ品物から加工を行いますので、欠品などがなくなりました。次の作業も作業指示書に書いてありますので、作業待ちも時間もなくなりました。何よりも、作業指示書によって、言い間違いや聞き間違いなどのコミュニケーションの行き違いが減少しました。
次の2つ目の改善案は、カートを用いた補充作業の徹底です。カートへの荷物の積み方を見直したことで、一往復の補充量を増やしました。カートを使うことで、両手での作業ができることになり、品物を出すスピードが3倍になりました。また、作業に余裕が生まれるため、お客様に挨拶ができるようになり、お客様とのコミュニケーションを図れるようになりました。
コンサル後のスーパーマーケットの変化
サミットリテイリングセンターがコンサルに入らせていただいてから、2年が経ちました。半年ほど時間はかかりましたが、オーナーと従業員の方々の努力の甲斐あって、経常利益がコンサル前の2倍になりました。地方の一スーパーマーケットだったお店も、路線変換を果たし、最近ではアップグレードの商品やオーガニック商品が人気を集めています。
スーパーマーケットの青果部門のコンサルティングなら、サミットリテイリングセンターまでお気軽にお問い合わせくださいませ。