私たちの想い OUR PHILOSOPHY
なぜ、私たちが「生産性向上」に会社人生を賭けているのか。
なぜ、社長様の会議室ではなく、売場とバックヤードに入り続けるのか。
ここでは、その理由を、飾らずにお伝えします。
設立から28年、100社以上のスーパーマーケットの現場でぶつかり、悔しがり、書き換え、また現場に戻ってきたなかで、確信していることだけを書きました。
仕事(現場)は
スポーツと同じです
どれだけ熱い想いがあっても、本を読んだだけでは、勝負には勝てません。ルールブックを暗記した選手が、いきなり試合で活躍することはない。
頭で分かっていることと、身体で動けることの間には、深い川が流れています。
スーパーマーケットの現場も、同じです。
「営業利益率を上げよう」「ロスを削ろう」「人時売上高を伸ばそう」
号令だけなら、いくらでも出せます。しかし翌朝の売場、翌週の在庫、翌月の試算表を動かせるかどうかは、まったく別の話です。
動かすためには、現場での判断、手順、道具の置き方、声のかけ方、そのすべてを組み替える技術が要ります。

私たちが積み上げてきたのは、その「実践技術」です。
会議室のホワイトボードの上ではなく、青果のバックヤード、レジ前の通路、鮮魚の作業台、日々の商談の場で磨いてきた、身体で動く技術。だから私たちは、社長様の応接室に長く座りません。
売場に降りて、道具を触り、パートさんの動きを一緒に追いかけます。真実は、常に現場にあります。
なぜ、生産性向上なのか
「生産性向上」と聞くと、コストを削るための守りの話に聞こえます。
人を減らす、経費を削る、我慢する。その響きが、正直、私たちも好きではありません。
私たちが生産性向上に賭けているのは、まったく逆の理由です。生産性向上は、地方の中小スーパーマーケットが取り得る、数少ない「攻めの戦略」だからです。
大手資本には、規模の力と、仕入れの力と、システム投資の力があります。
真正面から同じ土俵で戦えば、体力勝負で押し切られます。
しかし、生産性という切り口で見ると、大手に真似できない領域が残っています。
売場の一メートル、バックヤードの一畳、パートさんの一時間、その使い方を極限まで研ぎ澄ますこと。
これは、規模ではなく、現場を知る人間の目でしか設計できません。

生産性が上がると、時間が生まれます。生まれた時間は、商品開発に使える。売場づくりに使える。接客に使える。従業員の勉強と休養にも使える。そして最終的に、従業員の報酬にも回せる。
「削って終わり」の話ではなく、余裕を作って、その余裕を未来に投資する話です。
地方の食文化を、あと50年、私たちの子や孫の代まで守るための武器。
それが、私たちにとっての生産性向上です。営業利益2倍は、通過点にすぎません。
業務改善の7原則
営業利益を「常時、高く出せる体質」にすること。
それが、業務改善の本当の目的です。
売上を上げることだけが改善ではありません。
粗利と経費と人時、この三つを同時にコントロールできるようになって、初めて利益体質が育ちます。
私たちは、次の7つの原則を、順番に、繰り返し、現場に入れていきます。
売上高ではなく、粗利額を主語にします。値入れ、値引き、廃棄、品揃え、この4つを見直すと、同じ売上でも手元に残る粗利額はまったく変わります。まず、社長様の頭の中の指標を、売上から粗利額に置き換えるところから始めます。
削るのは「人」ではなく「ムダな経費」です。使途が曖昧な販促費、惰性で続いている契約、過剰な備品発注。売場の外側で消えているお金を、一つひとつ棚卸しします。固定費を変動費に置き換える視点も、ここで持ち込みます。
一人あたりの産出量、いわゆる人時売上高と人時生産性を、現場の共通言語にします。ムダな作業を減らし、価値を生む作業に人を集中させる。過去には、設備投資ゼロで人時売上高119%・人時生産性120%まで動いた事例もあります。
「今週のチラシで、何とか売上を作る」の連続では、利益体質は育ちません。集客商品と収益商品を分け、どの時間帯に、どの部門で、何をどう見せて売るのかを、根拠から組み立てます。場当たりを卒業するための、根っこの部分です。
社長様の頭の中にしかないゴールは、現場には届きません。数字と期限を伴った目標を、部門長とパートさんの言葉に翻訳します。全員が同じゴールを見て初めて、日々の判断が同じ方向に揃い始めます。
発注、物流、POS、作業割当、シフト、レイアウト。仕組みを磨けば、人が入れ替わっても品質が落ちにくくなります。属人化を減らし、標準を高い場所に置く。「できる人」に依存する経営から、静かに卒業します。
最後は、人です。正しい方法を「実行するチームの力」が、成果を左右します。社長様、店長、部門チーフ、パートリーダー、各層のリーダーが、同じ現場の言葉で会話できる状態を作ります。号令ではなく、背中で示す力を、一緒に育てます。
私たちが
大切にしていること
ミッション、ビジョン、バリューという言い方は、少し借り物めいて聞こえるかもしれません。
それでも、私たちの中には、譲れない三本の柱があります。現場の言葉に置き換えて、正直にお伝えします。
使命 / 時間を制する
「忙しい」は、理由になりません。ほとんどの場合、それはムダな作業に時間を奪われているだけです。移動、探し物、二度手間、確認のための確認。秒単位で削り出した時間を、販売の時間、接客の時間、考える時間に置き換える。時間の使い方を変えることが、利益の出方を変えることに直結する、というのが私たちの立ち位置です。
展望 / 地方の食を守る砦になる
地方の中小スーパーマーケットが、大手資本の攻勢と人手不足を「生産性」という武器で跳ね返し、地域の食文化を守る砦として、あと50年生き残る。この未来を、絵空事で終わらせたくありません。営業利益2倍は、そこに向かう途中の一里塚だと考えています。
価値観 / 会議室より、段ボール一枚
会議室のきれいな計画書より、バックヤードの段ボール一枚の片付けを優先します。そして、Plan中心のPDCAではなく、まずDo(実行)から入るD-C-A-P。動きながら整える、失敗したらすぐ直す、うまくいった型だけを仕組みに残す。この順番でしか、現場は変わりません。
代表からのメッセージ

まだ拾われていない粗利、削れる経費、伸ばせる人時売上高。
それらは、決して特別な場所にあるわけではなく、日々の売場と、バックヤードと、作業割当表の中に、静かに置かれています。
私が2代目、3代目の社長様と話していて、いつも胸が痛くなるのは、「従業員を家族だと思っている」と口にされる姿です。
先代から受け継いだ雇用と、目の前の資金繰り。
銀行からの圧力と、古参社員への情。板挟みの中で、夜な夜な検索窓に「黒字化」と打ち込む社長様の顔が、私には見えます。
だからこそ、私たちは声を大にして言いたい。
人を切る前に、ムダを切ってください。
コンサル料は、コストではなく、来月の赤字を止めるための止血剤として使ってください。
一人も辞めさせず、粗利を半年で2%動かした現場も、営業利益を2年で5.5倍にした現場もあります。
営業利益前年比252.3%、前年比260%、前年比211%、売上高138%、青果部門で年間+3億円、トマト単品で昨対170%。数字はすべて、頑張ってくれた現場の人たちが、正しい順番で動いた結果です。
正しいやり方を知り、行動を少しだけ変える。
それだけで、成果は変わります。
すっかり自信を失くしていた店長やチーフが、行動を変え、結果を変え、翌月の朝礼で背筋が伸びていく。
そういう姿を、この28年、何度も見てきました。それを見るために、私は今日もリュックを背負って、全国の売場に向かっています。
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