利益を残す4つのステップ Generate Profits
現場改善には「正しい順番」があります。
順番を間違えると、何をやっても成果は出ません。
私たちが100社以上の現場で確認してきた、4つのステップをお伝えします。
売上を上げるだけでは、利益は残りません。人件費を削るだけでは、売場が崩れます。POPを書き替えるだけでは、翌月の数字は動きません。
順番を守って手をつけると、営業利益は数字で目に見えて動きはじめます。
頑張り方」を間違えると、状況はかえって悪くなります。
現場でよく見かける失敗を、いくつか挙げます。
POPだけ書き替えた店舗は、最初の一週間だけ効果が出て、あとは元通り。書き手が疲弊し、その他の作業が止まります。10人体制を9人に削った店舗は、一人あたりの負担が跳ね上がり、品出しが遅れ、鮮度が落ち、売上が下がる。結果として削減前より営業利益が下がりました。
売上目標を追いかけて全品20%オフをやった店舗は、売上目標こそ達成しましたが、粗利が崩壊。
「頑張ったのに手元にお金が残らない」状態に着地しました。
共通しているのは、順番を飛ばしていることです。STEP 1と2を放置したまま、STEP 3や見た目の売上に手を伸ばしてしまう。
動くのは、いつも同じ順番からです。
4つのステップ
すべては、ここから始まります。
発注が甘いと、売れない商品が棚を占領し、欲しい商品が欠品する。廃棄と機会損失が同時に起きている状態です。
需要予測の精度を80〜90%に高め、朝一番の欠品確認を習慣化し、機動的な値引き判断で廃棄を削減する。
在庫と発注の精度が上がると、手元の現金の流れが変わりはじめます。
before:
チラシで売上は作れているが、廃棄と欠品が並走し、手元にお金が残らない「繁忙貧乏」の状態。
after:
発注と在庫の精度が上がり、廃棄と欠品が同時に減る。粗利がじわりと積み上がり、社長様が数字を見るのが怖くなくなります。
在庫精度=利益。これが最初に手をつけるべき場所です。
ムダをなくす
在庫が適正化されると、「見切り作業」「手直し」「探し物」が自然と減ります。ここでようやく、次のムダに手が届く状態になります。
「探す」「確認する」「移動する」。この3つに、現場の時間は驚くほど取られています。商品の定位置を決め、動線を整え、補充カートなどの道具を改善する。「平均」ではなく「できる人」を基準にした標準化マニュアルをつくる。
before:
パートさんも社員も一日中動き回っているのに、売場は薄く、鮮度は落ち、社員が接客に立てない。
after:
作業時間が減り、同じ時間で終わる仕事の量が増える。人時売上高119%、人時生産性120%という数字が、設備投資ゼロで出ています。
現場力が目を覚ます
ムダが消えると、お金と人時に余裕が生まれる。ここではじめて、「売れるPOP」「試食販売」「接客力の強化」といった顧客への付加価値に、時間を投資できるようになります。
多くの会社が、ここを最初にやろうとして失敗します。STEP 1と2を飛ばしてPOPを書いても、その時間は現場にありません。だから続かない。順番を守った店舗だけが、この段階で付加価値の投資に人時を回せます。
そして本当に大事なのは、ここから先です。忙しすぎると、パートさんは「こなす」ことで精一杯。余裕が生まれると、「気づき」の声が出はじめます。「この商品、こっちに置いた方が手に取りやすいと思います」。この声が、本当の現場力です。
引き出す
POPが得意な人、データを読める人、接客がうまい人、商品知識が深い人。パートさんも社員も、一人ひとりに得意分野があります。それを棚卸しして、適材適所で力を発揮できるチームに組み替えていきます。
「今日も頑張ろう」の号令で人を動かすのではなく、その人の得意が一番活きる持ち場に立ってもらう。役割がはっきりすると、パートさんは自分の判断で売場を良くしはじめます。社員は接客と部下育成、鮮度管理といった本来の仕事に時間を使えるようになります。
全員が同じ方向を向いたとき、生産性の向上は加速します。成果は3〜12ヶ月で目に見えて現れます。人を切らず、ムダを切って、人を活かす。この段階で、営業利益は前年比252.3%(8ヶ月)や2年で5.5倍といった数字が出はじめます。
この4ステップで
これだけの数字が出ています
「4ステップで、実際どこまで数字が動くのか」過去の指導実績から、代表的な数字をお伝えします。
すべて100社以上の指導のなかで、実際に確認してきたものです。
※ 結果は業態、立地、規模、時期、社内の実行体制によって異なります。
同じメソッドでも、順番の守り方と実行の徹底度で、数字の出方は変わります。
多くの会社が、STEP 3のPOP・試食・接客強化から手を出します。
売場の見た目が変わるので、手ごたえを感じやすいからです。
しかし、STEP 1と2で在庫と作業のムダを削っていなければ、その時間は現場に存在しません。
POPを書く時間、試食を回す人時、接客に立つ余裕。すべてSTEP 1と2で生み出されるものです。
順番を飛ばした付加価値施策は、続きません。
だから、STEP 1から順番に手をつける、この一点だけは譲れないのです。
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