スーパーマーケットの業務改善事例(関東)

2015年07月24日

高級スーパーマーケットの業務改善事例

基本情報

■プラン
業務改善全般(高級スーパーの売場や接遇の改善)
■料金
50万円/月
■期間
4年間

陳列演出

高級なスーパーの業務改善

一般的な店舗に比べて、高級なスーパーマーケットの業務改善をした事例です。関東で30店舗ほど展開するチェーン店で、もともと売り場や接客のレベルも高いお店でした。しかし、利益につながらず伸び悩んでいる部分もあり、1年ほど指導にあたりました。

それまでは弊社がスーパーの業務改善全般を行っていることは明確にはしておりませんでしたが、1年目の後半に相談を受けたため、面談の後、売り場やバックルームを細かく調査させていただき、レポートを作成いたしました。もともと、業務改善チームが社内にあるほどの規模でしたので、そこのスタッフに実地指導を行うとともに、月に3~4店舗のペースで6ヶ月ほどかけて順番に指導に入らせていただきました。業務改善にあたった4年間に、新店舗も5店ほど手がけております。料金は月に50万円でした。

問題点の洗い出し、作業者の訓練を実施

もともと商品開発や売り場の商品陳列など、レベルの高いチェーン店でしたが、バックヤードには問題がございました。例えば、在庫を置く場所も決まっていなくバラバラの状態だったため、作業効率を上げるための作業動線を作りました。また、過剰在庫を整理し、作業指示書や作業計画書を徹底させるとともに、作業者の訓練も実施いたしました。

高級なスーパーとしての意識が高かったため、カートの扱い方ひとつとっても、「おもてなし」を大切に指導に当たりました。従来、カートは押すものですが、お客様にぶつからないよう、引いて使うように指示したほか、商品の補充もお客様の動線に背を向けることなく、対面できるように改善いたしました。
また、売り場から作業場が見える店舗の作りとなっていたので、まな板などはいかに清潔に見せるかにこだわり、白いユニフォームも「勝負服」としてとらえ、作業者の清潔感を徹底いたしました。
その他、プライスカードに販売量を暗号化して入れることで、誰が見ても売れている商品がわかるようにし、発注担当者が滞ることなく対応できるように改善いたしました。

【バックルームの整理整頓(改善前→改善後)】

バックルームの不整理 バックルームの整理整頓

【カートの使用方法(改善前→改善後)】

カートの不使用 カートの効果的活用

【商品の欠品、品揃え状況(改善前→改善後)】

開店前欠品 開店時100%品揃え

【カートの扱い方】

カートの扱い方(接遇)

4年間の業務改善の成果

店に入った瞬間から、他のスーパーとは違うと思ってもらえるような商品陳列を心がけ、高級感を演出いたしました。これによりイキイキとした売り場となり、スタッフも「おもてなし」の精神でお客様と接するため、より良いお店になりました。

経営としては、もともと良い状態からの業務改善でしたから、売上というよりも他から見えない部分、特にサービス残業は大幅に改善されました。作業効率を上げるとともに、作業計画や優先順位などを徹底することで、人時売上高は10~15%向上いたしました。人件費のかかるスーパーにとっては、大きな改善です。スーパーでは赤字の多い惣菜部門で、パート・社員で構成される店舗の場合、人時売上高が1万3500円、粗利を人時売上高で割る人時生産性では5000円ほどになります。これは業界において、非常に高い数字と言えます。

【商品陳列、演出方法】

商品陳列 商品陳列

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