スーパーマーケットの業務改善事例(九州)

2015年08月27日

売上を上げるには地場野菜の強化がポイント

基本情報

■プラン
主に改装を中心とした業務改善
■料金
10~20万円/月
■期間
5年間

地場野菜コーナー

スーパーのコンサルティング依頼を受けて

九州で4店舗を展開するスーパーのコンサルティング事例です。売上を上げるにはどうしたらよいかと相談を受け、3店舗は改装のお手伝いから担当しました。

月に1~2回訪問させていただき、並行して全体の業務改善をするほか、各店の担当者に出席してもらい、セミナーを開きました。座学だけではなく、実店舗で行う場合もありました。その際は各店のスタッフ全員に参加していただきました。

セミナーのポイントは、品質と鮮度の管理、売り場作り、陳列演出などが中心で、作業指示書や作業改善など基本的なことも指導しました。特にカットフルーツに関しては、通常、誰かができて誰かはできないというように作業にムラが生じやすいのですが、今回の場合は、40~50代の全パートが高いレベルまで成長できました。

売上を上げるためのスーパーの改装の戦略

今回、売上を上げるために一番力を入れたのは、地場野菜です。結果として、この取り組みが地域とのつながりを強いものにしました。地場野菜を取り扱う場合、通常は農家や生産者が各々、直接店舗に野菜を持ち込みますが、このエリアの場合は、有名な産地のグループリーダーが中心となって、トラックで生産者をまわり、集めた野菜を陳列まで担当していただきました。地場野菜を並べる平台も、改装の段階から計画的にレイアウトを進めました。
その結果、お客様からも認知されるようになり、普通のスーパーにも関わらず、平日でも開店前に20~30人の行列ができるようになりました。チラシをまかなくても集客できるのは、スーパーにとって大きな強みと言えます。売上を上げるには、地場野菜の圧倒的な鮮度が必要なのだと認識した事例でした。

地場野菜のほかに、地域で作られた天然酵母のパンやお花なども並べました。話題性もあり、ファンもできやすい取り組みです。木の板で看板となるトップボードを作ったほか、野菜には必ず町名や集落名を明記し、売り場演出にも力を入れました。特設した平台の面積比は全体のおよそ20%ほどです。

商品陳列 商品陳列

もともと何年も前年割れのない優秀なスーパーでしたが、コンサルティングを通して、波はあるものの100〜120%で推移させることができました。コンサル後も前年を下回ったという話は聞いていません。分かりやすい指導をしてもらったと評価の声もいただきましたが、それ以上に現場のスタッフ、バイヤーも頑張り、課題を共有化できたことが、売上アップにつながったのだと感じています。

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