スーパーマーケットの業務改善事例(九州)
2015年12月25日
人生が変わるスーパーマーケットの人材育成(後編)
基本情報
- ■プラン
- 人材育成
- ■期間
- 1年1ヶ月
スーパーマーケットでの人材育成を前編と後編に分けてご紹介しています。今回は、粗利益を大幅に向上させて、最高益を記録した青果部門のチーフをご紹介します。
スーパーマーケットの日常に追われて
九州に拠点を置く某スーパーマーケットの青果部門のチーフは、毎日、現場の作業に追われていました。予算や売り上げ目標を与えられてはいましたが、それらは終わった結果でしかありませんでした。人材育成や数字をみる時間もありませんでしたし、やり方も知りませんでした。
在庫過多、品質の悪い商品、雑然とした売り場、頭数が多い割に作業の遅い従業員、そして、疲れきった自信のないチーフ。それが弊社のコンサルタントがはじめてそのお店にお邪魔したときに見たものでした。
効果的な仕入れで、お客様に選ばれるスーパーマーケットに
唯一幸運だったことは、そのスーパーマーケットが買参権(市場で仲卸し業者から直接買い付ける権利)を持っていたことです。買参権があれば、直接買い付けができますので、スーパーマーケットの担当者が、新鮮な商品をより安価で買い付けることができます。しかし、コンサルティングをした当初はその認識が甘く、品質の悪い商品が売り場に並んでいる状況でした。そこで、弊社のコンサルタントは、青果部門のチーフにこう言いました。
「あなたがこの市場で一番いいと思う商品を仕入れてきなさい。この商品なら、絶対お客様に喜んでもらえる、そんな商品を探しなさい」
安さという絶対価格にすがるのではなく、相対価格で「お客様に本当に喜ばれる商品」を提供することを、私たちはチーフに教えていきました。
「人材育成でチーフが変わった」
私たちはチーフに次々に、スーパーマーケットの4P(Product:製品、Place:場所、Promotion:販売促進、Price:価格)や販売展開計画の作り方などを教育していきました。合わせて、チーフには従業員の人材育成にも注力するようにアドバイスをしました。
最初は自信なさげで、質問にも来なかったチーフですが、徐々に自信をつけてきました。パソコンもまったく触れなかったチーフでしたが、今では年末の売り場計画図を自らで作り、メールで質問をしてくるまでになりました。
最近、このスーパーマーケットの社長とお話をしましたが、その際に「人材育成で、チーフは本当に変わったよ」というお声をいただきました。
営業利益が過去最高、チーフの人生を変えた人材育成
このスーパーマーケットとご縁をいただいてから、1年1ヶ月が経ちました。青果部門のこのチーフを最も変えたことは、仕事の仕方を教えていったことです。私どもは彼に「目標をどう立てるか」「その目標を達成する為にどれぐらいの時間を見積もるか」「その時間をいかに捻出するのか」、つまり「限られた人生の時間をどうやって使っていくか」を教えていきました。その結果、青果部門のチーフは、売り場の改善や従業員の人材育成に取り組み続け、このスーパーマーケットでは最高益を達成しました。来年、このスーパーは新店舗を出す予定です。
スーパーマーケットでのチーフの人材育成に取り組みます。スーパーの業務改善なら、サミットリテイリングセンターまで、お問い合わせくださいませ。