スーパーマーケットの業務改善事例(関西)
2016年01月21日
半分の販促費でスーパーの集客5%アップ!ポスティングチラシの効果
基本情報
- ■プラン
- 販促改善
- ■期間
- 1年
今回は、今までの約半分の販促費で、スーパーマーケットの集客数を5%向上させたお話を致します。
マンネリ化したスーパーの販促
今回のお客様は敷地面積約500坪、関西にある単独店のスーパーです。この1年ほどコンサルティングを行っています。このスーパーのお悩みは「客数の伸び悩み」と「販促のマンネリ化」でした。新聞折込チラシでの集客は年々低下しているものの、新聞折込チラシ以外での販促手段がわからず、頭を抱えていらっしゃいました。
折込チラシはもう古い?最近のスーパーのチラシ事情
今までのスーパーの販促といえば、新聞での折込チラシが一般的でした。今回のスーパーでも、新聞の折込チラシを媒体として販促会議を行っていました。
しかし、時代は変わりました。スマートフォンを使う人が増え、フェイスブックやラインなどのSNSの急速な普及もあり、新聞の購読数は数十年前に比べ、30%もダウンしました。このように、新聞を熟読する層も減り続けています。そして、新聞の折込チラシを常に目を通す人が約40%、時々目を通す人が40%というデータもあります。
購読数の減った熟読されていない新聞への折込チラシは、今どれぐらいの効果があるのでしょうか。その販促効果を検証するためにある実験を、今回は行いました。
ポスティングチラシの効果を計る実験
12月中旬、新聞折込チラシに変わる販促手段を見つけるために、チラシを全てポスティングによる配布に切り替える実験を行いました。ポスティングの費用は、チラシ一部辺りの投入費用の低さによって、新聞折込の半分ほどですみます。販促費削減の狙いも今回の実験にはありました。
そして、この店舗の立地は、商店街に隣接する商業集積地域で有り、比較的工場や大きな企業などが少ないという商圏です。ポスティングの有効性を予測できるという条件も整っていました。
ポスティングチラシの効果をあげる2つの注意点
今回ポスティングを実施するに当たって、注意したことは2点です。全体的に作業工数を増やさないこと(現場の負担を増やさないこと)、そして信頼できるポスティング業者を選ぶことです。順にご説明致します。
まず、1つ目の注意点は作業工数を増やさないことです。その為に、チラシ印刷をお願いしている業者は切り替えませんでした。作業工程で変わったところは、通常新聞折込の際は各営業所に持ち込んでいるチラシを、ポスティング業者に持ち込んだ点のみですので、現場への負担も今までと全く変わりません。
2つ目の注意点は信頼できるポスティング業者を選ぶことです。ポスティングの場合、その業者がちゃんとポスティングしているのか、そう信頼できる業者であるかは大変重要なポイントです。今回はツテをたどり、信頼できるポスティング業者を紹介していただきました。
集客、売上ともに増加!ポスティング販促の効果を実感

新聞折込からポスティングに切り替えた結果、集客は5%増加しました。同時に客単価も上がりましたので、スーパー全体としての売上も6%増加しました。
スーパーの担当者も「ポスティングの販促費は新聞折込の半分であったにも関わらず、効果が実感できた」「新たな販促の手段が増え、今後はフェイスブックや携帯メールなど、新たな販促手段の拡大に大きな可能性を感じる」と大変お喜びでした。
今後、戦略的にも、配布エリアを変えたり、大きな企画の時には、配布数を増やしたりして、更なるマーケティング(顧客獲得)の実験をしていきます。
そして、低減できた費用を、集客のためのフロントエンドとして、玉子や日配品など、顧客支持の高い商品の低価格での打ち出しや、人気企画の実施による顧客満足度のアップへと繋げていく実験を今後戦略的に行っていきます。
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