スーパーの経営戦略入門

2007年04月22日

戦略の無い会社 (1)

中小企業をお手伝いするときに、戦略が無い会社があまりにも多い事に気付きます。


明らかに勉強不足です。私は、クライアントに最初にお邪魔するとき、社長や経営幹部にお会いする前に、出来る限り売り場を先に見させていただきます。なぜなら、その店に対する『お客様の満足レベル』が解るからです。そして、その会社の戦略や戦術に対する社員の『意識レベル』が、また、『幹部の行動レベル』が見えてくるからです。


時代は変わった

 
スーパーマーケット企業の多くは、創業40年前後を迎えているところが多い。

高度成長期、物が少ない時代、スーパーマーケットの存在意義は大きく、とりあえず出店すればお客様に支持され、大きくなれた。品揃えも鮮度も、クリンリネスも接客のレベルもも・・・そこそこであればよかった。現在生き残っている企業は、それを経験して成長してきた。

ところが現在、自店の商勢圏の中で同業態だけでなく、異業態を交え、競争が起こる時代になってしまった。CVS(コンビニエンス・ストアー)では、生鮮品を置き始めた。鮮度も味も良い、値ごろ感もある。
現在の日本の人口で、65歳以上の方の割合は、5人に1人だといわれている。これが近い将来、3人に1人になるらしい。歳をとると体力的にも、普段の行動範囲が狭くなることは間違いない。その様なとき、近くのCVSに野菜や果物があったら、こんなに有り難いことはない。これが戦略である。小手先の戦術ではない。1ヶ月、半年の実験をやっている訳ではない。


確かな行動計画をたてる


戦略というのは、お客様無しでは存在しない。

地域のお客様に、どのような商品やサービスを提供するのか。そして、その行動指針になる基本原則(品揃え、鮮度、クリンリネス、接客・・・)の行動レベルは・・・、当然、一番効果を出すことの出来る人事は・・・、となってくる。そして、時間軸の中で1ヵ月後に、3ヵ月後に、半年後、1年後、2年後、3年後に何処のレベルまでアップさせるのかという目的を持った行動のことである。


業務改善・・・やり方を変えよう

 
本部スタッフも店長も、生産性の無い会議や、本部提出用の反省文の作成に時間を使うのを止め、現場を見ることに出来るだけの時間を取り集中しましょう。
本当にお客様の満足をいただける売り場になっているか。品揃えは、鮮度は、クリンリネスは、接客は・・・。そこから初めて、採るべき行動が見えてくるはずです。言ってるだけで良くならない事は、もう分かっているはずです。

先ずは、勇気を持ってスタートしましょう。机の上に答えはありません。


▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 業務改善の多くの 『成功事例』 を紹介しています。▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

■ コンサルティングの業務改善事例 ⇒http://www.summit-rc.com/case/genre/consulting/

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。