スーパーの業務改善入門

2019年06月09日

簡単に、売上が上がる方法⁉

売上の低迷で悩んでいる人は、多いと思います。

しかし、悩んでいるだけでは、ただジリ貧の道を突き進むだけです。
遣らなければいけないことは、実践的なマーケティングの手法を学ぶことです。
遣ってはいけないことは、目先の売上を追うための戦術を真似ること、そして、それを繰り返すことです。

基本原則を勉強すれば、応用が利きます。目先の売上を取るための戦術に、ムダな時間とお金を使うことがなくなります。
その戦略的方法をお伝えします。




■ 客単価を上げることを考える

これだけ競争が厳しくなってくると、なかなか来店客数を増やすということは、難しくなります。

そこで考えたいのが、客単価を増やすことです。
売上を上げる方法は、数値上3つだけです。
それは、購買客数、客単価、購買頻度のそれぞれを増やすことの3つです。

このうちの客単価を増やすことを考えます。
来店してくれる客数を増やすには、チラシを撒くなどの方法がありますが、お金も時間もかかります。
しかし、客単価を増やすという行為には、さほどお金もかかりませんし、ほとんどの場合、時間もわずかで済みます。


■ 基本は、『売場づくりの4P』を正しく理解する

客単価を増やすという場合に、絶対的に知っておきたいキーワードが、『売場づくりの4P』です。

これは、私が、マーケティングの4Pを応用して考えた方法です。
「商品」「展開場所」「プロモーション(販促活動全般)」「価格」のことです。
これをいかに活用するかで、良い結果を出せるようになります。

商品は、部門やカテゴリーのナンバーワンのアイテムに設定します。

展開場所は、第一マグネットの通過率、視認率、接触率などの高い場所。つまり、売場内の一等地ということです。

プロモーションは、チラシ広告、LINE、FacebookなどのSNSなど、有料、無料の媒体。
営業POP、試食販売、各種イベントの活用など、あらゆる販促活動を考えて、その中の一つ、または複数を組み合わせて、効果性を追求します。



価格は、低価格も方法の一つですが、粗利を蓄えて、戦略的にマージンミックスで安く売ること以外は、お奨めしません。
基本的には、その商品の価値を最大限に引き出し、POPや試食販売の様に、直接的にお客に訴えていきます。
そのことによって、売価を引き上げることを考えます。
嘘は絶対にいけませんが、真実を、場合によっては、その商品のストーリーを伝えて、商品の真の価値をお客に伝えることに努力します。

そのことによって、お客は価値にお金を払ってくれます。
気に入れば、リピーターになってもくれます。
結果的に、来店頻度を増やすことにも繋がることとなります。

※『売場づくりの4P』は、サミットリテイリングセンターの他の記事を参照してください。


■ 重点管理商品の間違い

重点商品については、押さえておきたいことがあります。

それは、基本的に売上が高く、お客の支持も高い商品やカテゴリーを選定します。
特に、「部門の売上を上げたい」という場合は、この選択肢を外さないことです。

勿論、戦略的に開発した商品なども、売場づくりの4Pを使うと、効果かは最大化することが出来ます。
大いに使って、その売り場づくりのスキルを上げて行ってください。

決してやってはいけないことは、思い付きで、どうでも良い商品に重点商品を設定しないことです。
基本的に、ある一定期間に部門の売上を押し上げることを考えて、実行計画を立てるようにすると、時間と経費も無駄遣いしなくて済みます。


■ 「どこまでやるか」で結果は、大きく変化する

特に、売場づくりの4Pの内、プロモーションは、営業POPや試食販売を外さないことと、「これでもか」というぐらい、思いつく手段を使ってもらいたいと思います。

「やったけど、今一つ売れませんでした」という場合のほとんどは、「プライスカードをはめただけ」ということが圧倒的に多いのです。

最初は、面倒なことも有るかと思いますが、慣れてしまえば、当たり前に簡単に出来るようになって来ると思います。


■ 成功経験を積み重ねる

せっかくチャレンジするのであれば、「ここまでやった」という方が、確実に成功する確率が高まり、将来の成果拡大にも繋がってきます。

自転車に乗れるようになるのも、最初は大変です。
しかし、一度乗れるようになれば、当たり前に乗れるようになります。
マーケティングも、全く同じです。
遣ればやるだけ、勝手にスキルがアップして、成功の確率も非常に高くなります。

是非、積極的にチャレンジしてみてください。
遣らなければ、非常に勿体ないことです。



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