スーパーの業務改善入門

2019年06月05日

結果を出すためには、「聞く」のが一番⁉

過日来、弊社へお問い合わせをいただき、3社の経営者の方々から、お悩みをお聞きしています。

営業利益の低下あり、生産性の問題あり、新規フォーマットの立ち上げありと、抱える問題は、数多く、その中身も様々です。

しかし、共通して言えることは、解決策を「知らない」ということです。
つまり、勉強していない。聞いたことない。経験していない。ということです。

少なくとも、これらの経営者の方々は、私に連絡をくれて、「知りたい」と、行動してくれました。
しかし、その他の多くの人は、自分で考え、悩み、苦しんでいると思います。
そして、経営者は、孤独です。

ですから、『人に聞く』という行動を、少しでも早く起こすことが、リーダーの務めだと思います。


■ 成長期の記憶

(この中の一社)
「10年前は、なんだかんだ言っても、それなりに儲かっていた」と言います。
ところが、売上は、その時の8掛け、営業利益は、10分の1。
そして、今期は、赤字決算。
昨今、スーパーマーケット企業の典型的なパターンです。

売上も、急に下がれば、良いのですが、じりじりと下がると、茹でカエルの状態で、何の行動も起こさない。気付いた時には、大変なことになっている。という現実。

経営幹部を集めて、話を聞いていると、
「どうしたら良いのか、全く分かりません」と言います。

店舗に行って売場を観てみると、
至って普通。大きな問題が有るわけではありません。
しかし、全く面白くない。楽しさが無い。
のです。

只々、その当時の成功したやり方を繰り返している。という感じです。
変化をしなければ、競合店の成長や出店で、相対的に店舗価値は確実に低下します。


■ 市場の急速な変化

スマートフォンの普及によって、主婦の生活行動は、大きく変わりました。

LINEやFacebookなどのSNSをやっている人は数多くいます。良くも悪くも情報は集まってきます。
5年前と比べても、情報収集能力は、そして、その活用能力は、とんでもなく高まって来ていると言えます。

ですから、知識を持った消費者が(スーパーマーケットに限ったことではありませんが)、お店の商品やサービスに対して、その要求基準を高めてくることになります。
当然それに対して、自店なりの対応することも考えなければなりません。

「商品を並べれば売れた」時代は、とっくの昔に終わっています。


■ 実践的マーケテイング戦略

「お客のニーズを深掘りして、生活提案をする」ことに、行動を移す必要があります。


顕在ニーズを考えることも必要ですが、
「これどうですか…⁉」という、潜在ニーズ。お客が気付かなかったことを提案してあげることが、お客の『面白い』を引き出し、売場は、活性化するのです。

そのためのバイイングや商品開発が重要であり、粗利益を拡大する上から、効果性が高いと言えます。

そして、何より、それらの商品やサービスで、優先的に売場をつくることが重要です。
そして何より、スピードを持って行動するのです。


■ 『聞く‼』という、リーダーの重要な仕事

3,000円で、専門の参考書を買う。
30,000円のセミナーに出る。
時間を節約するには、
10万円、30万円、100万円払ってコンサルティングを受ける。
高額のお金を使っても、それ以上のリターンを出せば、良いだけです。そのリターンを出すことが、経営者の仕事です。

そして、何より、行動を早く起こせば、その分早く成果を出すことが出来ます。

考えていても、何の解決策も出ないのであれば、時間の経過と共に状況は悪化するだけです。

真のリーダーであれば、他の人に「聞く」という行動を取ることです。


■ 正しい知識とムダの無いリーダーの行動

原理原則を学び、無駄なく正しく行動すること。
失敗しても、原理原則を解っていれば、失敗から学び、すぐに修正をすることが出来ます。応用が利きます。

枝葉末節ではなく、根幹を知り、時間のムダを少なくすることが、今のスピードの時代には、重要なポイントとなると思います。

誰と付き合い、何を聞くかで、将来は大きく変わることになります。



コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。